頭を抱える女性

ホルムアルデヒドの危険性

ホルムアルデヒドって何?

ホルムアルデヒドは、水素・炭素・酸素原子からできている「HCHO」という刺激臭のある無色の気体です。
国際がん研究機関(IARC)では、ホルムアルデヒド「人に対して発がん性が認められる化学物質」として公表しています。
ホルムアルデヒドは放射能やダイオキシンと同じカテゴリーに分類されており、非常に危険な物質なのです。
【出典:IARC(国際がん研究機関 発がん性の分類表)2022年1月】

ランク物質名人に対しての分類基準
1放射能
ダイオキシン

ホルムアルデヒド
発がん性がある
2A非ヒ素殺虫剤などおそらく発がん性がある
2B
ガソリン排気ガス
発がん性があるかもしれない
3水銀
カフェイン
発がん性について分類できない
厚生労働省 – 発がん性参考資料-11(pdf)

ホルムアルデヒドの発生場所

壁紙の糊や床材などの身近な建材から、ホルムアルデヒドの有害化学物質が放出されています。

新築工事・リフォーム工事場所発生量
・壁紙(クロス)の糊
・べニア合板
・パーチクルボード
・ユニットバス(ジョイント部)
0.08~0.2ppm
(建築基準値0.08ppm超えも)

日本の建築基準法における疑問と矛盾

ホームセンター等では「F☆☆☆☆」の建材を使用しているから、大丈夫!と言われますが、実際、合板やパーチクルボードからホルムアルデヒドは発生しています。
「F☆☆☆☆」の建材を使用していても安全ではありません。
長期間ホルムアルデヒドを吸引し続けると、がんになるリスクは高まります。
日本の建築基準法ではホルムアルデヒドの対策は不十分なのです。

シックハウス症候群になりやすい人とは?

お母さんとこどもたち

家にいる時間が長い主婦や子供は有害な化学物質(ホルムアルデヒド)等を吸入する量が増えるため、化学物質の影響を受けやすい状態にあります。
特に子供は体重に対する呼吸量は大人と比べて大きく、免疫系や代謝組織が未発達であるため、有害な化学物質の影響を受けやすい特徴にあります。
よって、子供部屋は化学物質を少なく保つ必要があります。

簡単な対処方法のご紹介

シックハウス症候群の多くは壁紙(クロス)や合板(パーチクルボード)の接着剤から発出されるホルムアルデヒド等の化学物質を長時間吸い込み、体調に不調をきたすケースが大半です。

シックハウス症候群の対策は、「壁紙にフィルムを貼り、化学物質を封止する」ことです。
つまり、化学物質の発生源が壁紙(クロス)である場合は、「特殊フィルム」で壁紙をコーティングすると、ホルムアルデヒド等の化学物質を抑えられます。

写真:化学物質封止フィルム貼り付けイメージ

化学物質封止フィルム貼り付けイメージ